過労運転を回避!原因や基準を知って正しく対策しよう

過労運転とは過労や疾患などが原因で、正しい運転ができないまま車両を運転する行為のこと。

この過労運転は道路交通法で禁止されており、運転手や会社に罰則などのリスクもあるため必ず避けなければなりません。

この記事では、過労運転の原因や防止対策を詳しく紹介してまいります。

過労運転の原因は?

  • 長時間の労働で休息も十分に取れない状況
  • 病気、ヒスタミン剤などの使用
  • 過度なストレス

上記のような背景が主な過労運転の原因となります。

もしもこうした状態のまま長時間の運転を行い集中力や判断力が低下すると、重大事故のリスクを高めてしまうでしょう。

過労運転の判断基準

過労運転になるどうかかの判断は、厚生労働省が定めた「自動運転車の労働時間等の改善のための基準」を参考にします。

トラック運転手の労働時間の基準は下記の通りです。

  • 1年間の拘束時間→原則3,300時間。最大でも3,400時間
  • 1ヶ月の拘束時間→原則284時間。最大でも310時間
  • 1日の拘束時間→13時間以内(上限15時間・14時間超えは週2回まで)
  • 1日の休息時間→基本継続11時間以上で9時間を下回らないこと

ドライバーの労働状況がこの基準を満たしていないと、事故に至らなくても過労運転と判断される可能性が高まります。

過労運転の防止対策

過労運転は重大な違反となるだけでなく、大きな事故に発展しかねません。

運転手自身は日頃から意図しない過労運転を予防するために、以下のような対策を心がけていきましょう。

  • 毎日しっかり睡眠をとる(7~8時間)
  • 過度な飲酒を避ける
  • 眠気を誘発する薬物の服用中は運転しない
  • 運転中適度に休憩をする
  • 体調が悪いときは休む
  • 健康診断を定期的に受ける

会社側の防止対策

もちろん会社側も、労働時間の見直しや安全運転教育の実施など過労運転防止対策を行う必要があります。

先進安全装備を搭載した車両の導入も検討するとよいでしょう。

運転手の負担を軽減する対策を積極的に行うことが、過労運転を防止するために何よりも大切です。

まとめ

過労運転の原因は、運転手の疲労蓄積や病気などです。もしも気づかずこのような状態の人に運転をさせていた場合、大きな事故を引き起こすリスクを高めて会社にも違反や罰則が生じる可能性が高いでしょう。

安全に運転ができるよう運転手・事業者ともに、過労運転を防止する対策が必要です。

職場環境の整備に努めるとともに、安全運転を心がけていきましょう。