トラックドライバーにとって高速道路はスピードを出す分、常に危険と隣り合わせで注意が必要です。
どれだけ経験を積んでいても、車両トラブルや落下物、自然災害のような予期せぬトラブルに遭遇する可能性がゼロではないでしょう。
そこで今回は、予期せぬトラブルに遭遇したときに使える緊急連絡先について解説します。
高速道路には「非常電話」がある?
高速道路には、「非常電話」と呼ばれる緊急事態であれば誰でも使える電話が1km間隔ごとに設置されています。
この電話はどこで立ち往生しても使うことが可能。今いる高速道路の管理会社に無料で繋がる仕組みです。
使い方も簡単で、「故障」「事故」「救急」「火災」それぞれの緊急状態をイラスト・日本語・英語で表示したボタンがあるので、受話器を取って対象のボタンを押すだけです。
今使っている非常電話の位置情報も自動で伝わるシステムなので、突然の事態でパニックになってしまっても迅速に助けを求められるでしょう。
運転中に気になった道路の異常も連絡可能
事故や車両トラブルのような自分が関わる問題だけでなく、落下物など道路の異常を発見する場合もあります。自分にとって緊急性の低い問題点も、のちに重大な事故の原因に結びつくことは珍しくありません。
先ほど紹介した道路緊急ダイヤルは、何となく気にかかる道路の異常などを伝えておける連絡先にもなっています。安全なタイミングで路肩に停車して、道路緊急ダイヤルに通報しておけるとベストでしょう。
携帯電話からは道路緊急ダイヤル「#9910」
非常電話だけでなく、自分の携帯電話から「#9910」のダイヤルでかけられる「道路緊急ダイヤル」というものもあります。
事故で怪我などをして非常電話の場所までたどり着けないときに使うと良いでしょう。
道路緊急ダイヤルは自動音声のガイダンスに従って番号をプッシュすることで、非常電話と同じく高速道路の管理会社に繋がります。
またLINEアプリで「国土交通省道路緊急ダイヤル」というアカウントがあるので、友達追加をすればLINEアプリからも簡単に通報できます。
まとめ
運転中に遭遇した緊急事態は、冷静かつ迅速な対応が必要です。
事前に非常電話や道路緊急ダイヤルの使い方を知っておくことで、いざというときにパニックにならず対応できるでしょう。
日々スムーズな仕事が求められるトラックドライバーの皆さんは、ぜひ本記事の内容を頭に入れて、もしものときに備えましょう。