腰痛回避!大型トラックでドライバーが意識すべき正しい姿勢

長距離運転が珍しくない大型トラックドライバーの多くは、腰痛に悩まされているのではないでしょうか。

長時間に渡る同じ姿勢での運転は思った以上に腰への負担が大きく、放置していると慢性化してしまうリスクもあります。

今回は、そんなやっかいな腰痛を回避するための正しい姿勢についてまとめます。

トラック運転が腰痛を引き起こす背景

そもそも人間の体は、長時間同じ姿勢を保つことに向いていません。たとえ座った状態でも、腰を伸ばしたり座る角度を変えたりと無意識のうちに負担を減らしています。

しかし、トラックの座席は硬くて狭い場合が大半で、運転中に体を動かして負担を軽減することが難しいです。

これに加えてクラッチ操作や車体の揺れ、荷物の受け渡しなどがさらに腰痛の原因を生むでしょう。

そんな状況下での運転中にできる腰痛の予防策としては、「正しい姿勢を意識して保つこと」が挙げられます。

正しい姿勢を保つチェックポイント

正しい姿勢を保つために、以下のような状態になっているかを確認しましょう。

ヘッドレスト

頭を後ろに傾けた状態で安全な位置に調整します。ヘッドレストの中心が耳の高い部分になるとよいでしょう。

座面の高さが合わない場合は、クッションなどで調節してください。

背もたれ

座席に深く腰を掛け、背もたれを背中と密着させます。

多少狭さを感じてもお尻がずれることがなくなれば、腰への負担は軽くなります。

ハンドル

背中をシートにつけた状態で両手を伸ばし、肘が軽く曲がるくらいの距離が適切です。

シートベルト

背筋を伸ばした状態で、シートと背中を密着させれば正しい姿勢を保てます。

3つのNG姿勢

例えば以下のような姿勢は腰痛を悪化させる原因になるため、要注意してください。

①猫背

背中を丸めた状態で運転を続けていると、腰に重心が偏ります。

また長時間になると、目の疲れや肩こりの原因ともなりますので意識して背筋を伸ばすことが大切です。

②肘掛け運転

肘掛けは運転の際にもたれると体が楽になりますが、長時間利用すると片側重心になって腰痛の原因に結びつきます。適度な利用を心がけましょう。

③足上げ休憩

待ち時間の多い長距離運転で、ハンドルに足を掛けた状態で休憩することはないでしょうか。

この体勢は不自然に腰が曲がり腰痛の原因に。待機時間が長い場合はきちんと横になれる休憩が望ましいでしょう。

まとめ

長時間運転をする大型トラックドライバーは腰痛になりやすい職種といえますが、背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけるなどの工夫をすればある程度の予防は可能です。

今回ご紹介したチェックポイントを参考にするほか、適度な筋トレ、ストレッチ、姿勢をサポートするクッションなどの便利グッズを活用してみるのもよいでしょう。

できる限り快適な環境を整えて、日頃から健康を維持していきましょう。