
トラックドライバーにとって「燃費」は、日々の運行コストを大きく左右する重要なテーマです。
ガソリン価格の変動が続くなか、少しでも効率よく走る工夫をすることで、経費の削減だけでなく車両の寿命延長や環境負荷の軽減にもつながります。
今回は、プロのドライバーも実践する燃費改善の工夫や運転テクニックをわかりやすく紹介します。
燃費を良くするための「日常点検」と運行前の準備
燃費向上の第一歩は、運転中の工夫よりも「運転前の準備」にあります。車両のコンディションが悪ければ、どんなに丁寧な運転をしても燃費は落ちてしまうでしょう。
そこで、特に注意すべきなのは以下の3点です。
- ①タイヤの空気圧を適正に保つ
空気圧が低下すると転がり抵抗が増し、燃費が悪化します。定期的なチェックを怠らず、指定値を守りましょう。
- ②不要な荷物を積まない
荷重が増えるほど燃費は下がります。特に長距離運転では、少しの積載差が大きな燃料消費につながります。
- ③アイドリングを減らす
燃料を無駄に消費してしまう長時間アイドリング。最新車種ではアイドリングストップ機能がある場合も多いため、荷待ちや休憩時に積極的に活用しましょう。
こうした小さな積み重ねが、結果的に月間・年間で大きなコスト差を生み出します。
運転中の「アクセル・ブレーキ・ギア操作」がカギ
走行中の燃費は、運転の仕方次第で大きく変わります。特に、アクセル・ブレーキ・ギアの扱い方が重要でしょう。
急加速・急減速を避ける
発進時に一気にアクセルを踏み込むと、燃料噴射量が増えます。ゆるやかに速度を上げる「スムーズ発進」を心がけましょう。
また、停止前には早めのアクセルオフで惰性走行(エンジンブレーキ)を活かすことで、ブレーキの摩耗も防げます。
一定速度をキープする
速度の上下が激しいと燃費効率が落ちます。
高速道路などではクルーズコントロール(アクセル操作なしで設定速度を維持する機能)を活用し、一定速度を保つ走行がおすすめです。
エンジン回転数を意識する
高回転で走り続けると燃料消費が増えるため、トラックの特性に合わせた「最も効率的な回転数」をキープすることが理想です。マニュアル車であれば早めのシフトアップを意識しましょう。
また、下り坂では惰性を活かすなど、地形に合わせた走行も効果的。こうした「無駄のない運転」は安全運転にも直結します。
まとめ
燃費を良くする運転は、特別なテクニックよりも「意識」と「習慣」が大切です。
たとえば、毎朝の点検でタイヤやオイルの状態を確認し、出発時にはスムーズな発進を意識する。信号待ちではアイドリングを止め、帰庫後には走行データを振り返る。
このように一つひとつの行動を積み重ねることで、結果的に大きな燃費改善効果が生まれます。
環境に優しく、企業全体のコスト削減にも貢献できる「プロの習慣」として取り入れてみてはいかがでしょうか。