「フォークリフト」とは、人の操作により荷物の積み下ろしができる車両です。人力よりも体に負担なく安全に行えるため、あらゆる現場で重宝されています。
フォークリフトが使えると、活躍できる仕事の幅は広がりますが、使用するためには当然免許が必要です。
ここでは、フォークリフトの免許取得の流れについて見ていきましょう。
フォークリフトの免許取得の流れ
フォークリフトの免許は教習所に通って取得します。
最寄りの教習所に申し込み、学科試験と実技試験に合格することで免許認可となります。
① 学科試験
最短で2日、最長で5日の講習を受けます。
講習後には30分間の筆記試験(4択のマークシート方式)を受け、無事に合格すれば実技に移ります。
② 練習期間
実技では実際にフォークリフトを動かし、荷物を積み重ねるほか点検の仕方なども学びます。
こうした実技を通して、基本的な操作や運転のコツを2~3日かけて覚えていきます。
③ 実技試験
練習期間を終え、最終試験である実技試験に移ります。
制限時間内にフォークリフトの点検、発進、乗車、周回走行を確実に行えるかどうかを見極めます。合格には「安全性」が重視されるので、焦らず丁寧な操作を心がけましょう。
④ 免許証取得
実技試験をパスしたら、「フォークリフト技能講習修了証」というカードが発行され、これが免許証となります。
現場でフォークリフトを動かす際は携帯必須のものですので、忘れないようにしましょう。
フォークリフト免許のQ&A
免許取得の流れを踏まえた上で、費用や対象年齢、更新の有無など気になる質問に対して回答をしていきます。
Q.年齢制限はある?
A.フォークリフトの免許は、普通自動車免許と同様に18歳以上であれば誰でも取得できます。
ただし、普通自動車免許を取得していない人は5日間(合計35時間)の講習が必要。大型特殊免許を持っている人であれば、最短2日間(合計11時間)で免許取得が可能です。
Q.費用はどのくらい?
A.フォークリフト免許の取得費用は、すでに持っている免許、また受講コースによって変わります。
目安としては11時間コースで2万円前後、35時間コースで4万円前後。これに加えてテキスト代が2,000円、修了証の発行手数料が1,000円かかります。
Q.免許の更新は必要?
A.普通自動車免許と違い、フォークリフトの免許更新はありません。
一度取得すれば生涯通用する永久ライセンスのため、ドライバー必須の免許といえるのではないでしょうか。
Q.紛失したら?
A.違反すると罰則もあるので、もし紛失した場合は速やかに再発行の手続きを行いましょう。
フォークリフトの免許は操縦の際、携帯が義務付けられています。確実に携帯・提示できるよう、保管はしっかりと行なってください。
まとめ
フォークリフトの免許は国家資格であり、取得費用も高額ではありません。
さらには更新の必要がないため、一度取得すれば生涯にわたって仕事に役立つ嬉しい資格といえるでしょう。
ドライバーの仕事を継続していくための大きな強みとして、取得を検討してみてはいかがでしょうか。