
「トラックドライバーは涼しい車内にいるから熱中症とは無縁」と思っていませんか?
実は、運送業では熱中症による労働災害が多く発生しており、暑さ対策が重要な業種の一つです。
そこで今回は、現役ドライバーやこれからトラックドライバーを目指す方が健康的に安定して仕事を続けられるように、熱中症になる主な原因や今日からできる具体的な対策について解説します。
車内でも要注意!トラックドライバーが熱中症になる3つの原因
トラックドライバーが熱中症になる背景には、以下のように運送業特有の労働環境や業務上の制限が考えられます。
① トイレ問題を気にして水分補給を我慢してしまう
長距離やルート配送では、「渋滞やSAの混雑でトラックをすぐに停められないかもしれない」という不安から、水分摂取を控えるケースが少なくありません。
喉の渇きを我慢することによって、知らないうちに深刻な脱水症状を引き起こしてしまうこともあるでしょう。
② 暑い中での作業とアイドリングストップ
手積み・手降ろしといった力作業は、短時間であっても大量の汗をかきます。
それに加えて、荷主先での待機中などはアイドリングストップを求められることがあります。その際、エアコンの切れた高温かつ通気性の悪い車内での作業となるため、体力を消耗して熱中症を引き起こしやすくなります。
③ 周囲への連絡や体調悪化の報告が遅れやすい
熱中症が重症化する要因の一つとして、体調の異変を感じた際の対応の遅れが挙げられます。
「運行スケジュールを遅らせたくない」「会社に迷惑をかけられない」という責任感から、頭痛やめまいといった熱中症の初期症状を我慢してしまい、一気に重症化するケースも少なくありません。
トラックドライバーが今すぐできる熱中症対策
熱中症は正しい知識を持ち、事前の準備と対策を徹底することで発症リスクを減らせるものです。
ここではトラックドライバーが今すぐ実践できる、具体的な熱中症対策をご紹介します。
こまめな水分・塩分補給
水分補給は、喉が渇いてからでは遅いといわれています。
例えば「1時間に1回、コップ1杯の水を飲む」というように、時間を決めて定期的に水分を摂取するように心がけましょう。
また、手積み・手降ろし作業によってかいた汗から失われる塩分は、スポーツドリンクや塩飴などでしっかり補給しましょう。
睡眠と朝食をしっかり摂る
睡眠不足は体温調節機能を著しく低下させるため、暑い時期はしっかり睡眠を確保しましょう。
また、朝食を抜くと体内の水分や塩分が不足してしまうため、軽くても良いので必ず朝食を摂ってから業務に取り掛かるようにしましょう。
直射日光を遮るグッズの使用
車内のエアコンが効いていたとしても、直射日光が強いと体力が消耗するだけでなく車内温度も上がりやすくなります。
そこで、サンシェードや遮光カーテンといった遮光グッズを積極的に活用しましょう。
また、エンジン停止時でも車内を冷やせるサブクーラーの活用も検討してください。
まとめ
トラックドライバーの熱中症の原因には、水分補給の我慢や暑い中での手積み・手降ろし作業、体調変化の報告遅れなどが挙げられます。
熱中症を防ぐためには、業務前の睡眠や朝食、運行中のこまめな水分・塩分補給といった日々の対策が欠かせません。
トラックドライバーを目指す方も現役ドライバーの方も、日頃から自身の体調にしっかり目を向けて安全第一で夏を乗り切りましょう。