【猛暑対策】トラックの「タイヤバースト」を防ぐ日常点検と走行中のサイン

真夏に高速道路を走行するとタイヤトラブルが増加しやすくなります。日本自動車連盟(JAF)によれば、タイヤ関連のロードサービス出動件数は夏季が多く、中でも8月が最高とのこと。

今回は、夏に生じやすいタイヤバーストの危険性やその原因、そしてドライバー自身で実施できるタイヤの日常点検についてご紹介します。

夏にトラック運転で発生しやすいタイヤバーストとは?

夏場に起こりやすい「タイヤバースト」は、釘などが刺さって空気が抜ける通常の「パンク」とは異なる現象です。

パンクが徐々に空気が抜けるケースが多いのに対し、バーストはタイヤが突然破裂し、急激に空気が抜ける現象を指します。

走行中にこのバーストが発生すると、急激にハンドルを取られて車両のコントロールが難しくなる可能性があるため、重大な事故につながる恐れがあり大変危険です。

タイヤバーストによくある原因

タイヤバーストが起こってしまう主な原因を以下にまとめます。

①     路面温度や摩擦熱

猛暑時の路面温度は、60℃超に到達するほど高くなることがあります。

高い路面温度で運転を続けると、摩擦熱も加わりタイヤ温度が急上昇しやすくなる状態に。

結果として、劣化したタイヤや負荷がかかったタイヤでは、内部の損傷が進んでバーストにつながる可能性があります。

②     空気圧

空気圧が低いタイヤを使用していると、特に高速道路ではタイヤが過熱しやすくなり、波状に変形するリスクが発生します。

これをスタンディングウェーブ現象と呼びますが、タイヤ内部が破壊されると、タイヤバーストが生じます。

一方で、空気圧が高過ぎる場合もタイヤ本来の性能を発揮できず、偏摩耗や損傷につながる可能性があります。

③     タイヤの劣化

タイヤは使用年数とともに劣化が進むため、使用開始から5年以上経過したものは状態を確認することが大切。ひび割れ・膨らみなどがあると、その分だけバーストする危険性が考えられます。

また、スタッドレスタイヤは低温環境向けに設計されているため、夏場の高温路面では性能が低下しやすく、タイヤへの負担が大きくなる可能性があります。

トラックドライバーができるタイヤのチェック・日常点検

バースト防止策として、ドライバー自身で行えるタイヤのチェック方法をポイント別にまとめます。

タイヤ空気圧

タイヤ空気圧が適正値かどうか、定期的に点検しましょう。

車両指定空気圧は、車両の表示ステッカーや取扱説明書などで確認できます。

また、タイヤは使用中に少しずつ空気が抜けるため、こまめな確認と補充が大切です。

タイヤ全体

タイヤ側面や接地面を目視して、タイヤに深いひび割れやこぶ状の膨らみがないか、釘などの異物が刺さっていないか確かめましょう。

また、タイヤ側面にある△マークの延長線上にスリップサインが露出していないかもチェック。タイヤ溝の深さが1.6mmになるとスリップサインが露出し、使用限度の目安となります。

走行中のサイン

ハンドルやシートの振動・異音を感じたら、タイヤの異常や車両トラブルのサインの可能性があります。

空気圧不足などによってスタンディングウェーブ現象が発生すると、バーストにつながる危険があります。

ゴムが焦げるような臭いがした時も注意。まずは路肩など、安全な場所に移動して停車しましょう。

まとめ

猛暑時に高速道路を長時間走行すると、路面温度が上昇してタイヤバーストが起きる恐れがあります。

ただし、タイヤバーストの原因は、他にも不適切な空気圧・経年劣化などさまざまです。

バースト防止・安全運転のため、ドライバー自身で空気圧やタイヤの定期点検を行うよう心がけてみませんか?