モノを運ぶ人たちがいるからこそ、日本の経済は回っていると言っても過言ではありません。
今後もますます活気づくことが予想される物流業界ですが、働く人々には特有のストレスが発生しやすいのも事実です。
長く続けていくためには自身のストレス要因と向き合い、上手に対処することが重要でしょう。
ここでは、トラックドライバーが抱えやすい4つのストレスと、その場でできる簡単な解消法を紹介します。
トラックドライバーが抱える3つのストレス要因
実際に、トラックドライバーはどのようなことに対してストレスを感じているのか、その具体例・要因を以下で説明してまいります。
① 不規則になりやすい生活
早朝出発や深夜運行などを任されることも多く、生活リズムが乱れやすい仕事です。
睡眠時間が一定せず、慢性的な疲労や眠気がストレスの大きな原因になります。
また、長時間同じ姿勢を続けるため、腰痛や肩こりなどのリスクが高い点も気がかりです。
② 渋滞や交通環境による精神的負担
渋滞や無理な割り込み、天候の悪化など、自分ではどうにもならない状況に置かれることが多いのもトラックドライバーの特徴です。
時間に追われるプレッシャーと相まって、精神的に消耗しやすいでしょう。
③ 荷待ち・積み下ろしなどの付随業務
配送先での長時間待機、ドライバー自身による積み込み作業など、「運転以外の負担」が多い点も見逃せません。
拘束時間が長くなる一因であり、忙しくなるほどこうした些細な負担がストレスを増やします。
現場ドライバー直伝!簡単なストレス対処法
ここでは、現役ドライバーの意見を参考にしたおすすめのストレス対処法をいくつかご紹介します。
休息は短時間でも質の良いものを
できる限り身体が休まる工夫をして得られる質の良い休息は、次の運転への集中力にもつながります。
たとえ短時間であっても、快適な環境で仮眠を取れればそれだけでも体が軽くなるはず。車内の暗さ、温度や湿度のほか、体に余計な負荷がかからないリラックスできる姿勢でいることも意識してください。
業務の合間に軽いストレッチ
ちょっとした休憩や荷待ちの時間にストレッチや軽い体操、筋トレで体を動かすドライバーも多くいます。
長時間同じ姿勢を取り続けると肩こりや腰痛にもつながりやすいため、できる限り避けたいところ。
肩をぐるぐると回す、思いきり筋を伸ばす、スクワットをするなどでも十分なリフレッシュ対策になります。
SNSでコミュニケーション
基本的には個人プレーで孤独を感じやすい仕事だからこそ、同じ悩みを共有できる同業者とも気軽にコミュニケーションがとれるSNSが心の支えになることも。
また、SNSは家族とのコミュニケーションツールでもあるため、「疲れたな…」と感じたらなんとなく声を聞く、あるいはメッセージのやり取りをするだけでも癒しにつながるそうです。
まとめ
激務になることも多いトラックドライバーにとって、ストレスは「気分の問題」だけではありません。
強いストレス状態が続くと注意力の低下や判断の遅れを引き起こし、予期せぬ事故が発生するリスクも高まるでしょう。
安全運転、そして健康維持のためにも日頃のストレスを上手に解消できるよう、自分に合った工夫を心がけていきましょう。