車内であっても、窓から差し込む真夏の紫外線は防ぎきれません。そのため、トラックドライバーにとって避けられないものの一つに「日焼け」が挙げられるでしょう。
今回は、トラック運転時に日焼けをしやすい原因や日焼けが身体に及ぼす影響、そして効果的な対処法など詳しくご紹介します。
トラックドライバーが運転時に日焼けする原因
トラック運転時に日焼けをしやすいといわれる原因は、以下の通りです。
運転中にトラックの窓ガラスから太陽光が入る
運転中にフロント/サイドガラスから入る太陽光のせいで、ドライバーは日焼けをしやすいといわれています。
右ハンドルが主流の日本では、体の右側が日焼けをしやすい傾向に。特に長距離運転では車中滞在が長くなるため、確実に日焼け度が増すといえます。
屋外作業中に太陽光が当たる
荷物の上げ下ろし作業時は、当然ですが全身に陽が当たりやすくなります。
特に屋外作業もあるドライバーは直射日光にさらされやすく、対策をしない限りすぐに日焼けをしてしまうでしょう。
日焼けが身体に与える影響
日焼けをあまり気にしない人もいますが、日焼けが身体に及ぼす影響については今一度認識しておくべきです。
紫外線による過度の日焼けは、健康被害を招きやすいので要注意。主な日焼けの問題点は、下記の2点です。
1. 肌が老化しやすい
紫外線は赤外線や可視光線より波長が短く、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類があります。
UV-AとUV-Bが日焼けの主原因ですが、UV-Aは雲や窓ガラスを通過するため、皮膚の奥まで届いて肌の老化につながります。
肌老化の原因は、加齢が2割、紫外線(光老化)が8割程度といわれているのをご存じでしょうか。紫外線が皮膚にダメージを与え、シミ・しわ・たるみ等の肌トラブルを招くのです。
2. 皮膚がんの恐れがある
トラックドライバーが日中の運転で日焼けを繰り返し、軽いやけど状態の皮膚を放置したままにすると、皮膚がんに進行する可能性があります。
皮膚がんをはじめ、さまざまな皮膚病を引き起こすリスクがあるUV-B。
UV-Aはそれほど有害ではありませんが、長時間UV-A を浴びると、UV-Bと同レベルの悪影響が出るので注意しましょう。
トラック運転時の効果的な日焼け対策は?
トラックドライバーの仕事は、単なる運転だけではありません。荷物の積み下ろしなど、屋外作業も多いです。
運転中や作業中は極力直射日光が当たらないよう、下記を参考に効果的な日焼け対策を行いましょう。
✓長袖を着る
✓手袋をはめる
✓UVカット眼鏡/サングラスをかける
✓日焼け止めクリーム/スプレー(ウォータープルーフ)などを1日に数回つける
✓窓ガラスにカーテン/日除けネットを設置する(休憩時のプライバシー保護も兼ねる)
✓窓ガラス用UVカットフィルムを貼る
✓フロント席用サンバイザーを取り付ける(運転席/助手席とも)
✓必要に応じて夜間勤務の希望を出す
まとめ
トラックドライバーは運転中や作業中に太陽光を浴びるため、実は日焼けをしやすい職種です。
日焼けが続くと肌の老化が進み、皮膚がんのリスクも高まるといわれているので要注意。
運転時の効果的な日焼け対策として、長袖/手袋/サングラスなどの着用、あるいは日焼け止めや日除け対策グッズを適切に活用しましょう。