近年、オンラインショッピングの需要増加により、宅配ドライバーやトラック運転手の業務負担は大きくなっています。
たとえば「再配達」は仕事の効率を下げるだけでなく、増えれば増えるほど時間や燃料のロスにもつながりますよね。
そこで注目されているのが「宅配ボックス」です。今回は忙しいドライバーが把握しておくと良い知識として、宅配ボックスの使い方や種類について簡単に解説します。
宅配ボックスがドライバーにとって便利な理由
宅配ボックスは、受取人が不在のときでも配達物を確実に届けられます。そのため、再配達のコスト削減や双方の時間節約という大きなメリットを得られます。
宅配ボックスが設置されていると、在宅確認や再訪問の手間もなくなり、一度でスムーズに配達を完了させることが可能です。
また再配達のためにトラックを再稼働させる必要がなくなるので、次の配達先への移動時間短縮にもつながるでしょう。
宅配ボックスの種類
宅配ボックスにはいくつかの種類があり、利用目的や設置場所によって適したものは異なります。
ドライバーとして、これらの種類を把握しておくとより配達がスムーズになるでしょう。
ここではよくある宅配ボックスの一例として、一戸建て用と集合住宅用の2つをご紹介します。
1. 一戸建て用宅配ボックス
簡易設置型と固定設置型が一般的です。
簡易設置型は軽量で持ち運び可能なタイプで、玄関先に設置します。折りたたみ式やファスナー付きで、配達時に施錠できる仕組みになっています。
固定設置型は家の外壁や玄関前に固定されているタイプで、防犯性が高いです。多くは金属製で、配達された荷物の安全性を守ります。
2. 集合住宅用宅配ボックス
電子錠式とダイヤル式が一般的です。
電子錠式はマンションやアパートでよく設置されているタイプで、受取人に専用の暗証番号やカードキーが提供されています。荷物の盗難防止に高い効果があります。
ダイヤル式は、配達員が荷物を入れたあとに設定した番号を受取人に知らせる宅配ボックスです。手軽ではありますが、電子錠式と比べると防犯性は低めといえるでしょう。
宅配ボックスの使い方
最後に、宅配ボックスの基本的な使い方をご紹介します。
① 荷物を入れる
宅配ボックスに荷物を入れます。
ただし、受取人が「宅配ボックスの利用可」としている場合のみ使用しましょう。
② 施錠する
鍵や暗証番号などを設定し、施錠します。
ボタンを押すだけで簡単に施錠できるタイプの宅配ボックスもあります。手順が不明な場合は受取人に確認して施錠すると確実です。
③ 不在票(配達票)を残す
配達後に受取人の郵便受けに不在票を入れる、あるいはボックス番号を記載した配達票等を入れて完了です。
宅配ボックスで配達の効率化をしよう
宅配ボックスは再配達の負担を減らし、時間とコストを大幅に削減できるため、忙しい物流業界にとって今後とも注目すべきツールです。
とはいえ幅広いタイプの宅配ロッカーがあるため、ドライバーは事前の知識が無ければ操作方法に戸惑う可能性もあるでしょう。
不明点は随時確認を行い、数をこなして慣れていくことで毎日の配達業務を快適に進めていきましょう!