
転勤や引っ越し、入学や就職が重なりやすい春は、物流・運送業界が慌ただしくなる季節。そんな業界で欠かせないトラックは、事故防止や車両維持の観点から毎日の点検が非常に重要でしょう。
この記事では、トラックを正しく扱うために重要となる基本的な点検項目をチェックリスト形式でご紹介します。
運転前の基本!トラック点検のチェックリスト
トラックの日常点検では、主にブレーキやタイヤ、エンジンなどの点検が義務付けられています。
また、春は気温の変化や長距離運行の増加により、タイヤや足回りへの負担が大きくなりやすい季節でもあります。
特に長距離運行を行うドライバーは、安全な運転のためにも以下のチェックリストをぜひ活用してください。
① ブレーキ(最重要ポイント)
□ブレーキペダルの踏みしろ(約5~10mm)および効き具合の確認
□ブレーキ液の残量を「MAX」と「MIN」の間で維持
□空気圧の立ち上がり(エアブレーキ車)、排気音のチェック
□駐車ブレーキの効き具合、レバー引きしろの確認
② タイヤ・ホイール
□空気圧の確認(ゲージ使用)、摩耗・亀裂・異物の有無
□スリップサインの確認(1.6mm以下で交換)
□大型トラックはホイールナットの緩み、折損、錆汁の確認
□冬用タイヤの場合、プラットフォーム露出の有無を確認
③ バッテリー
□液量が「UPPER~LOWER」の範囲内か確認
□外観の異常(膨張・ひび割れ・変色)や端子周囲の腐食を確認
□ターミナルの締め付け状態を確認
④ エンジン関連
□エンジンの始動性、異音の有無
□アイドリング、低速・加速時の異常確認
□エンジンオイル量、冷却水量の確認
□ファンベルトの張り具合、破損確認
⑤ 灯火装置・方向指示器
□ヘッドライト、尾灯、ウィンカーなどの点灯・点滅確認
□レンズの汚れ・破損・色異常の確認
□灯火の明るさや均一性の確認
⑥ ウィンドウォッシャー・ワイパー
□ウォッシャー液の量と噴射の確認
□ワイパーブレードの拭き取り性能、ゴムの劣化を確認
⑦ エアタンク
□ドレンコック操作による水分の有無を確認(水が溜まっている場合は排水)
□凝水や異音の確認(特に冬季・梅雨)
⑧ 運行に影響があるその他の箇所
□パワーゲートやウィング装備の作動確認
□運転席周りの計器類、燃料・油圧・速度計の確認
□過積載防止、荷積み状況の確認
まとめ
トラックを毎日運行前に点検することは、事故防止や部品の劣化防止、法令順守、運送業務の信頼性にもつながるため非常に大切です。
点検を怠ると、行政指導や処分の対象となる可能性があり、事故や損害賠償のリスクも高まってしまいます。
今回ご紹介したチェックリストやテンプレートを活用して、トラックの日常点検を習慣化することで事故防止や車両寿命の延長に役立てていきましょう。