
勤務時間が不規則になりやすいトラックドライバーは、長時間拘束も積み重なって慢性的な睡眠不足に陥る方も多いのではないでしょうか。
昼夜が逆転した生活が長引くと体内時計が狂い、さまざまな弊害を引き起こす恐れがあります。
今回は、体内時計の乱れが引き起こすドライバーへの悪影響と、体内時計を正常に戻す睡眠改善テクニックについてご紹介します。
体内時計の乱れがドライバーに及ぼす悪影響
人間の体内時計は約24時間10分の周期で機能しているため、地球の自転と約10分のずれがあります。
その上で、不規則な交代勤務や夜間の長距離運転といった昼夜逆転生活を送っていると、体内時計は確実に狂ってしまうともいえます。
ここでは、体内時計の乱れがトラックドライバーへ及ぼす悪影響をまとめます。
睡眠トラブルや睡眠障害
不規則な生活によって体内時計が乱れると、睡眠不足や不眠症(入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒)、日中の眠気などにつながる可能性があります。
こうした睡眠トラブルは以下のような症状につながりやすいでしょう。
- 日中の倦怠感
- 業務に対する意欲減退
- 集中力低下
- 注意散漫
ドライバーにとってこうした症状は、重大事故のリスクさえも高めてしまいます。
体調不良や病気を発症する恐れ
体内時計が正常に機能しないと、体温や呼吸、代謝をはじめ、身体機能の調節を司る自律神経が乱れます。
やがて疲労や倦怠感、頭痛、めまい、肩コリ、動悸、消化不良、冷え、しびれなど様々な体調不良を引き起こしやすくなるでしょう。
さらに体内時計の乱れは、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)、認知症、うつ病などの発症にも影響を及ぼすといわれています。
トラックドライバーの体内時計を戻す睡眠改善テクニック
業務上、不規則な生活に陥りやすいトラックドライバーでも今すぐできる睡眠改善テクニックをご紹介します。
規則的な生活(ルーティン)を意識する
普段から夜更かしや寝過ぎを避け、できるだけ決まった時間に起床、食事、運動、入浴、就寝するようにしましょう。
起床後はカーテンを開けて太陽光を浴び、必ず朝食をとり、栄養バランスのよい食事を心がけます。朝食は、脳だけでなく内臓の体内時計も目覚めさせる強力なスイッチになります。
昼に適度な運動をする
日中、できれば午前中に運動すると自然な入眠が促せます。
長時間の運転は座りっぱなしで血流が滞りやすいため、SA・PAでの休憩時に少し歩いたり、体を大きく伸ばしたりするだけでも効果的です。
逆に就寝直前の激しい運動は脳を覚醒させるため、リラックスできる軽いストレッチに留めましょう。
戦略的に仮眠をとる
夜間・早朝の運転や長時間走行の場合、適度な仮眠が疲労軽減や事故防止の強力な武器になります。
日中の眠気解消には15~20分程度の短い昼寝(パワーナップ)がおすすめ。仮眠前にコーヒーなどのカフェインを飲むと、起きる頃に効き目が現れてスッキリ目覚められますよ。
まとめ
睡眠不足になりがちで、体内時計が乱れやすいトラックドライバーは生活習慣の見直しを始めるべきでしょう。
睡眠障害や体調不良、生活習慣病などの疾患につながるだけでなく、居眠りや集中力低下による交通事故のリスクもあるためです。
今回ご紹介した睡眠改善テクニックを実践して、普段から体内時計を整える工夫を取り入れてもらえれば幸いです。