近年、社会問題となっている「あおり運転」。ドライバーなら誰しも遭遇する可能性があります。
そこでこの記事では、あおり運転を受けた際の通報方法や、日頃からできる予防策についてわかりやすく解説します。
もしものとき、冷静な行動と適切な通報ができるようにチェックしてみてくださいね。
あおり運転を通報する正しい4つの手順
内閣府によると、高速道路における車間距離保持義務違反の取締件数は、平成30年で11,793件。令和5年になると5,527件と減少したものの、依然として高い水準が示されています。
つまり、ドライバーは日頃から運転に気をつけていてもあおり運転に巻き込まれるリスクがついて回るのが現状です。
もしも危険な煽り行為に遭遇した場合、冷静かつ的確な対応が望まれます。
通報の手順、事前に知っておきたいポイントについて、以下でわかりやすくご紹介します。
1. 110番通報をする
あおり運転は立派な交通違反、場合によっては犯罪です。
危険を感じたら迷わず警察へ110番通報しましょう。
通報の際は、「場所」「車の特徴」「状況」をできるだけ簡潔かつ冷静に伝えることが大切です。
2. 証拠を確保する
例えばドライブレコーダーの映像は、警察が事実確認をするうえで大きな証拠となります。
通報後、録画機能がある場合は保存設定を確認し、必要に応じて映像データを警察に提出するとスムーズでしょう。
3. ナンバーや車種を控える
その後の捜査に役立つので、可能であれば加害車両のナンバーや色、特徴をメモしておきましょう。
ただし、あおり運転中の車を無理に確認しようとする行為は危険なので注意してください。
4. 安全な場所に避難する
高速道路ならサービスエリアやパーキングエリア、一般道の場合はコンビニやガソリンスタンドなど、人目のある場所に停車して警察を待つのが安全です。
また、強引に車を停めさせられた場合は窓を開けず、ドアの施錠を忘れないように。車外に出るのは危険なので、「降りろ」と言われても反応せずに警察が到着するまで車内で待機しましょう。
被害を最小限に抑える3つのポイント
通報だけでなく、日頃からの備えや運転中の工夫で被害を小さくできます。ここでは、ドライバーとして実践できるポイントを3つご紹介します。
① ドライブレコーダーの活用
あおり運転対策にもっとも有効なアイテムがドライブレコーダーです。
前方・後方を同時に記録できるタイプがおすすめ。機材を取り付けていること自体、相手への抑止力にもつながります。
② 車間距離をしっかり取る
無理な追い越しや急な割り込みをしてしまうと、相手の反感を買いあおり運転を生むきっかけになることがあります。
常に車間距離を保ち、余裕のある運転を心がけましょう。
③ 相手に反応しない
あおり運転を受けると怒りや恐怖で感情的になりがちですが、そんなときこそ冷静さを忘れてはなりません。
クラクションを鳴らし返したり、スピードを競いあったりする行動は逆効果。トラブルを長引かせる要因になります。
まとめ
あおり運転は誰にでも起こり得る危険なトラブルです。
被害を受けたらまず安全を確保し、110番通報で警察に連絡しましょう。通報の際は「冷静さ」と「記録」がカギになります。
また、ドライブレコーダーを備えたり、車間距離を意識したりといった心がけで被害を未然に防ぎやすくなります。
トラックドライバーや日頃から長時間運転をする機会のある方は、自分の身を守るためにも安心安全な運転と冷静な判断力を大切にくださいね。