私たちの暮らしを支える物流業界で、第一線として活躍しているトラックドライバー。近年はネット通販の拡大もあり、その需要は高まる一方です。
ところで、「ドライバーになりたいけれど、どんな研修を受けるのだろう?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「未経験」の状態からトラックドライバーの職に就いた人が受けることの多い主な研修内容を3つに絞ってご紹介します。
知識を身につける第一歩!【座学研修】
最初に行われるのが「座学研修」です。運転の技術だけでなく、ドライバーとして必要な知識を体系的に学びます。
その主な内容は以下の通りです。
- 交通ルールの理解
普通自動車以上に厳しく求められる法令遵守の意識を高めます。
- トラックの特性
車体の大きさや死角、制動距離など、普通車との違いを理解します。
- 積載と荷物の固定
荷崩れは重大事故につながるため、荷物の積み方や固定の基礎を学びます。
- 健康管理と労務管理
長時間の運転による疲労や眠気を防ぐ方法を知り、安全運行につなげます。
このように、座学は「安全を守るための土台づくり」であり、プロとしての自覚を持つ最初のステップです。
運転技術を磨く!【実技研修】
座学で基礎知識を身につけた後は、実際にトラックを運転しながら学ぶ「実技研修」が行われます。
実技研修の主な内容は以下の通りです。
- 基本操作
大きなミラーの使い方、エアブレーキの感覚、クラッチ操作(MT車の場合)などを確認します。
- 狭い道や車庫入れ
大型車ならではの車体感覚をつかむため、バックや切り返しを繰り返し練習します。
- 高速道路での運転
加速・減速や安全な車間距離の取り方などを体験し、長距離運行に備えます。
- 悪天候や夜間の対応
雨や暗闇での運転を想定し、視認性の低さに慣れる訓練も行います。
こうした実技研修を経ることで、未経験者でも徐々に「大きなトラックを動かせる」という自信を持てるようになります。
自分の運転特性を知る!【初任診断/測定】
トラックドライバーとして働き始める前に受けることが義務付けられているのが「初任診断」。これは、運転者の特性や傾向を測定し、安全運行に役立てるための検査です。
その内容や目的を以下にまとめます。
- 運転適性診断
反応速度、注意力、動作の正確さなどを測定し、事故リスクの傾向を把握します。
- 性格・行動傾向のチェック
怒りやすさ、慎重さなどの心理的な傾向を知り、運転にどのように影響するかを確認します。
- フィードバック指導
測定結果に基づき、指導員から「注意すべき運転行動」や「改善点」のアドバイスを受けます。
初任診断はペーパーテストや実技試験とは異なり、自分自身のクセを知るためのもの。結果を受け止め、日常の運転に活かすことで、安全なドライバーとして成長する第一歩になります。
研修を通じて「プロドライバー」意識を高めよう!
トラックドライバーの研修をまとめると、以下の3ステップで構成されるケースが多いです。
- 座学研修で基礎知識を学ぶ
- 実技研修で運転スキルを磨く、
- 初任診断/測定で自分の運転特性を理解する
これらを通じて、ドライバーは「安全に荷物を運ぶプロ」へと着実に近づいていくでしょう。
今回ご紹介した研修内容を参考に、あなたの新たな挑戦へのハードルが少しでも低くなれば幸いです。
弊社では、トラックドライバーに興味がある方からのエントリーをいつでもお待ちしています。