トラックドライバーにおすすめしたい、運動不足解消法とは?

トラックドライバーは、長時間の運転や荷役作業で、同じ姿勢の保持や重い荷物を上げ下げする作業が多くなります。そのため首や肩、背中、腰、足などの筋肉が固まりがちで、血液やリンパの流れも滞りやすくなります。

また、疲労の蓄積や肥満、心のストレスなどにも日頃から注意が必要です。こうした観点から、トラックドライバーは日常的に運動不足解消を意識して、適度な運動を取り入れていくことが大切です。

トラックドライバーにおすすめの運動不足解消方法とは?

ドライバーの運動不足を解消する方法は、以下のような項目が一般的です。

  1. 運転の合間にストレッチを取り入れる。
  2. 運転の前後にウォーキングやジョギングを取り入れる。
  3. 休日にスポーツやレジャーを楽しむことで、リフレッシュする。
  4. 食事のバランスや量、水分の摂取量にも気をつける。

ここからは、それぞれの解消法について詳しく説明してまいります。

その1:ストレッチについて

ストレッチは筋肉の緊張をほぐし、血行やリンパの流れを促進して疲労を取りやすくするほか、姿勢の改善も期待できます。運転の合間の車内や休憩所などで、首や肩、背中、腰、足などのストレッチ体操を取り入れましょう。

それでは早速、おすすめのストレッチ体操を以下でご紹介します。

  • 足をまっすぐ伸ばした状態で息を吐きながら、ゆっくりと前かがみになる。

→腕が地面に届くようにゆっくりと息を吐きながら、ふくらはぎからお尻、背中を、しっかり伸ばして止める。

  • 立った状態で背中側に両手をつなぐ。

→息を吐きながらぐっと胸を張って、胸の筋肉や肩周辺の筋肉を伸ばす。

  • 胸の前で腕を十字に組む。

→息を吐きながら肩甲骨をぐっと寄せて背中を丸め、背中や肩甲骨、肩周辺をしっかり伸ばす。

その2:ウォーキングやジョギングについて

運転の前後に、10分から30分程度の運動をすることがおすすめです。

ウォーキングやジョギングは有酸素運動と呼ばれ、心肺機能や代謝を高め、脂肪燃焼や免疫力の向上、ストレスの軽減に効果があります。有酸素運動は、息が少し上がり会話ができる程度が理想で、無理のない範囲で続けることが大切です。

長時間は無理そう・・・と躊躇されている方も、例えば5分を数回に分けて行うだけでも運動の効果は持続するといわれているので、細切れの運動を取り入れてみるのがおすすめです。

その3:スポーツやレジャーについて

休日にアウトドアを思いきり楽しむことも、日ごろの運動不足の改善に役立ちます。趣味や好きなスポーツ、レジャーなどで非日常感を味わうことで、ストレスの解消、気持ちのリフレッシュにもつながるのではないでしょうか。

サイクリングやハイキング、ゴルフやテニス、釣りやキャンプなど、家族や仲間と一緒に楽しいコミュニケーションを取りながら、笑いのある時を過ごすことで免疫力向上の効果も期待できます。

その4:日頃の生活管理について

ストレッチや運動も大切ですが、日頃の生活管理もしっかりと心がけておきたいところ。

食事は量を考えながら、バランスよく栄養素を摂ることが大切です。とくにタンパク質やビタミン、ミネラルなどは筋肉や骨、皮膚などを作り、修復するためにも必要な栄養素なので意識して取り入れていきましょう。

一方で、炭水化物や脂質の取りすぎは、糖尿病や脂質異常症など代謝異常の病気につながりやすいので注意してください。

また、適切な水分摂取も重要です。血液やリンパ液などの流れを保ち、老廃物を排出しやすくするため、体温調節にも効果があります。水分の摂取は運動の前後に行い、運動の後には筋肉の回復に必要なタンパク質を摂取すると疲労回復にも効果的です。

まとめ

トラックドライバーは日常的に運動不足になりやすいため、運転の合間のストレッチや有酸素運動などを取り入れることで、健康を保ち心身のリフレッシュにもつなげていきましょう。

ストレッチやウォーキング、スポーツやレジャーなど、自分に合った運動を見つけて、楽しみながら少しの時間でも継続することをおすすめいたします。

運動を取り入れて、お仕事が長く続けられる健康な心身を保っていただければ幸いです。